茨城大学原子科学研究教育センター(RECAS)と、株式会社みらい創造インベストメンツは、6月4日、原子力分野における人材育成及びスタートアップ創出に関する包括連携協定を締結しました。
RECASは、茨城県の東海地域がもつ原子力や量子線技術に係る教育研究へのポテンシャルを最大限発揮できる「原子科学の共創拠点」の構築を目標に、2024年4月1日に設立されました。放射線安全?応用原子科学?次世代革新炉の3部門に加えて、プロジェクトの企画?立案と社会への窓口を兼ねた社会/地域課題共考解決室をもつ点が特徴で、設立以降、多様なステークホルダーとの連携により、持続的なエネルギー社会の実現に向けた共創体制の構築を図ってきました。
みらい創造インベストメンツは、研究開発型スタートアップへ投資し、技術を社会実装することでより良い未来を目指すベンチャーキャピタルです。RECASメンバーでもある応用理工学野の田中伸厚教授が取り組む「原子力発電所廃炉プロセスの高度化及び除染?炉心解体技術の改良に資するデジタルツイン技術の概念検証」のGTIE GAPファンドプログラムの採択に際し、事業化支援機関として伴走支援をしています。また、執行役員の高橋遼平氏は茨城大学特命教授として、研究成果を活用したスタートアップ創出や事業化に向けたアドバイスを行っています。
今回の協定は、茨城大学RECASとみらい創造インベストメンツが相互に協力し、グローバル市場をターゲットとした原子力分野の大学発スタートアップの創出を促進し、原子力分野における人材の育成を連動しながら、茨城県内の原子力産業の発展および活性化に寄与することを目的としています。RECASは廃炉技術?原子力関連新技術の共同研究開発や社会実装の推進、所属する研究者の研究成果および専門性に関する情報提供など、みらい創造インベストメンツはRECASによる研究成果の事業化および研究成果を活用したスタートアップの創出支援、原子力分野におけるグローバルな技術トレンド情報の提供および研究開発テーマの選定支援などを行っていきます。
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