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「気候にレジリエントな開発」のための総合気候変動科学の構築について考える
―2/22、茨城大学主催の国際シンポジウムを開催

 茨城大学は、2月22日(木)15:0017:10、英皇娱乐集团ライブラリーホール及びオンラインで、国際シンポジウム「Integrating Climate Change Science for Climate Resilient Development」(「気候にレジリエントな開発のための総合気候変動科学の構築に向けて」)を開催します。

 茨城大学では2006年に地球変動適応科学研究機関(ICAS)を設立し、気候変動の適応策の調査?研究を国内外で進めるとともに、「サステイナビリティ学」の講座を立ち上げ、分野の壁を越えた教育?研究を推進してきました。その後、2020年にICAS地球?地域環境共創機構(GLECに改組し、気候変動への「適応」を主軸とした持続的な環境の共創に関する教育研究や社会連携の機能強化を図る環境分野の教育研究をおこなっています。

 また、20234月にはDACDirect Air Capture)によるCO?の回収、燃料等の合成、そしてその利用を含めたカーボンリサイクル技術をコアとした、カーボンリサイクルエネルギー研究センター(CRERCを新たに設置。日立キャンパスを拠点に気候変動緩和策研究に取り組んでいます。

 これらの取り組みを踏まえ、本学では、気候変動の「適応策」「緩和策」の両軸の研究への強みをベースに、世界的な「サステイナビリティ学の拠点」の構築を目指しています。昨年(2023年)もインドネシアのガジャ?マダ大学やボゴール農科大学といったアジアの大学と、CRDClimate Resilient Development:気候にレジリエントな開発)をキーワードとした連携を進めることを確認しました。

 今回の国際シンポジウムは本学が進める気候変動の適応策と緩和策をの強みを生かしてCRDClimate Resilient Development:気候にレジリエントな開発)を目指す「総合気候変動科学」構想を推進するべく、これから共にCRDを目指す国内外のアカデミックパートナーにCRDの重要性とそれに向けた本学の気候変動に関する研究を発信していく機会として企画したものです。

 本シンポジウムでは、まず太田寛行学長より茨城大学が目指す「総合気候変動科学」について構想を説明します。続けて、環境省地球環境局気候変動科学室の中島尚子室長よりIPCC(気候変動に関する政府間パネル)やCOP(国連気候変動枠組条約締約国会議)での国際的な議論等をご紹介いただき、基調講演では、東京大学未来ビジョン研究センターより高村ゆかり教授からCRDClimate Resilient Development:気候にレジリエントな開発)についての解説やCRDに向けた生態系の維持?保全の必要性、求められる科学技術などについて解説いただきます。

 さらに、適応策研究としてGLEC田村誠教授GLECと連携して研究を進める日越大学Ha Hoang Thi Nguyen准教授から気候変動における海面上昇の影響や沿岸域での適応策に関する研究について紹介いただきます。緩和策研究については、CRERCセンター長の田中光太郎教授、海外連携先であるUniversity of Duisburg-EssenMustapha Fikri博士より、CRERCが取り組むDACを起点とするカーボンリサイクル研究について紹介します。

国際シンポジウム

「Integrating Climate Change Science for Climate Resilient Development」

日?時 2024年2月22日(木)15:00~17:10
会?場 英皇娱乐集团図書館ライブラリーホール/Zoomウェビナー配信
参加費 無料
申?込 Zoomでの参加はコチラから申し込みください。会場参加は事前申込不要です。直接会場にお越しください。
言?語 英語
プログラム 1.開会挨拶及び「総合気候変動科学」構想の発表
茨城大学 太田 寛行 学長
2.環境省講演
環境省 地球環境局 気候変動科学室 中島 尚子 室長
3.基調講演
東京大学未来ビジョン研究センター 高村 ゆかり 教授
"Towards Achieving Sustainable and Climate Resilient Development:
Challenges for and Role of Science and Research"
4.研究紹介
①適応策研究の紹介
【地球?地域環境共創機構(GLEC) 田村 誠 教授】
"Impact assessment and adaptations in coastal areas"
【Assoc. Prof. Ha Hoang Thi Nguyen (VNU Vietnam Japan University)】
"Adaptation to climate change in Vietnam: comparison of case studies"
②緩和策研究の紹介
【カーボンリサイクルエネルギー研究センター(CRERC)/ 理工学研究科(工学野) 田中 光太郎 センター長/教授】
"Research outline of the carbon recycling energy research center of Ibaraki University"
【Dr. Mustapha Fikri (University of Duisburg Essen)】
"Exploring high-temperature paths towards energy and chemicals storage"
5.閉会挨拶
茨城大学 研究?産学官連携機構 金野 満 機構長/副学長(研究?産学官連携)

integrating Climate Change Science for Climate Resiliencet Development

お問合せ

茨城大学 研究?産学官連携機構 平山
E-mail:iric[at]ml.ibaraki.ac.jp ※[at]を@に変換してください。