自転車の盗難防止と交通マナー遵守
―学生と警察が一緒に啓発
1月26日(金)朝、英皇娱乐集团において、茨城県警察本部生活安全部と茨城大学との連携により、自転車の盗難防止と交通マナー遵守を啓発する声かけキャンペーンを実施しました。
茨城県警によると、昨年(令和5年)の茨城県内の自転車の盗難件数は約2,000件に上り、特に水戸市、つくば市といった大規模市の駅や大学のある地域のアパート?マンションの駐車場での被害が顕著だそうです。
また、13歳から29歳までの被害者が全体の75%以上を占め、さらに被害時の施錠状況を確認したところ約7割が無施錠だったということです。
加えて、昨年4月から努力義務となった自転車利用者のヘルメットの着用など、新たな交通ルールや、キャンパス内外を走行する際のマナーについての周知も図り、今回の啓発キャンペーンが企画されました。
1講時が始まるのは8時40分。警察のみなさんと一緒に啓発キャンペーンを担うことになった学生たちは8時前に集合し、蛍光色のベストをまとって活動に臨みます。その学生たちを前に、茨城大学の久留主泰朗理事?副学長は、「学内に駐輪するときは鍵をかけない学生も多いようだ。今日は盗難防止と交通安全をみなさんで一緒に呼びかけていきましょう」と呼びかけました。
学生と警察とを組み合わせた2~3人ずつのグループを作り、キャンパスの各所に分かれて啓発を行いました。自転車で通学してくる学生に向けて、「自転車の盗難が増えています」「鍵かけをお願いします」「交通マナーを守りましょう」と声をかけ、チラシを配ります。さらに自転車に鍵を取り付けていない学生には、チェーンロックも手渡していました。
今回啓発キャンペーンに参加した茨城大学学友会代表(卓球部主将)の鈴木大和さん(教育2年)は、「最近は身近でも自転車の盗難が増えていると実感している。茨大生は自転車を利用することが多いので、しっかり鍵をかけ、さらに事故のないように交通ルールを守るといった意識向上につながれば」と話していました。
また、同じく卓球部所属の岩切ともみさん(人社1年)は「配付したパンフレットにも『県内の自転車盗難の70%が無施錠』と書かれているように、自転車の鍵をかけない人が多いと知った。今回の啓発活動で、茨大生の防犯意識が変わることを期待したい」と感想を述べました。
茨城県警の担当者は、「県警が提供している防犯アプリ『いばらきポリス』では、どの地域にどれだけ盗難が発生しているかがわかる地図を見ることができるので参考にしてほしい。鍵をかけること、さらにダブルロックをすることなど、防犯に対する意識をもっていただければ」と話しました。
(取材?構成:茨城大学広報室)