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学生463人に食料?日用品を無料提供「ありがたい」
―地域?学生?教職員がボランティアチームとして協力

 613日(日)、英皇娱乐集团の生協1階の食堂を使って、学生への食料?日用品の提供事業が行われました。当日は感染症対策を講じた中、合計463人の学生たちが参加して、それぞれお米や野菜、レトルト食品、生理用品を含む日用品が配られました。

syokuryoushien0613-1.jpg この支援活動を主催したのは、市民有志の「学生食料支援プロジェクト」のみなさんです。これまで学外の場所を使用して2回行われましたが(2回目の様子を取材した記事)、今回は初めてのキャンパス内での実施。それが実現した背景には、茨城大学生活協同組合(生協)と、学生?教職員メンバーで発足した「茨大生活支援ボランティア」との協働があります。

 過去2回の支援活動を通じて、数人の学生たちから「次回は支援する側に関わりたい」という申し出がありました。また、地域の方々が学生の支援に尽力してくださっている様子を見て、教職員の中でも「私たちにもできることはないか」という声が聞かれました。そこで教職員の有志メンバーと前回の支援活動で個人的にボランティアを行った学生(現在は卒業)とで「茨大生活支援ボランティア」をTeams上で発足。全学生?教職員に参加を呼びかけたところ、学生約40人、教職員約20人が手を挙げました。

 また、キャンパス内での実施にあたっては、生協が積極的に協力。大学の学生支援課とも連携して、事前準備や物資提供の受付なども含めて食堂スペースを使用できることになりました。学生食料支援プロジェクトのみなさんも、「これで雨の場合でも活動ができるし、準備もスムーズになる」と安心した様子でした。

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 本番2日前の611日(金)。ボランティア初日。この日のメインは、400人分の「カレーセット」用のお米を2kgずつに小分けする作業。「茨大生活支援ボランティア」のメンバーにとっても初顔合わせとなりましたが、説明をよく聞いて、互いに協力しながらスムーズに作業をこなしました。テーブルの上にはお米の小袋が続々とセットされていきます。この様子には、学生食料支援プロジェクトのみなさんも「学生のみなさんは、段取りをほんの少し説明しただけで、どうしたら効率が良いかを自分たちで考えて、動いてくれる。おかげで想定以上に作業が進んだ」と驚いていました。

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 翌日には玉ねぎや、じゃがいも、人参などを運ぶ大きなトラックが到着。地域の運送会社の社長さんが調達し、寄附してくださったもので、自ら搬入してくださいました。市場の方々も「若い人たちの支援になるなら」と、通常より安価で野菜を提供してくださったそう。支援の輪の大きさを感じます。トラックからこれらの野菜を下ろすのも一仕事。「私たちはこれを毎日やっていて、こうして食べ物がみなさんの食卓に届くんです。普段から食料を無駄にしないでくださいね」という社長さんの言葉を、運搬作業を手伝った学生たちは真剣な面持ちで聞いていました。

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 個人の方からも続々と食べ物や日用品が届きます。その中には教職員の姿も。ボランティア以外にも、食糧や現金の寄附で協力するなど、支援の輪は学内でも着実に広がっていたのです。

 そして当日。配布は10時からとお知らせしていましたが、9時ぐらいから学生の姿がちらほらと見えて、10時前には既に行列ができていました。市民ボランティア、学生ボランティア、教職員ボランティアが一緒にチームを組んで、食料や日用品を渡す係、使い終わった段ボールをたたむ係、整理券を配る係、行列を整理する係...などそれぞれの持ち場を担当し、学生たちを迎え入れました。

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 袋いっぱいに用意された食料セットに、「え!?こんなにいいんですか?」と驚く学生たち。市民ボランティアの方々も「きちんとご飯食べられている?」「遠慮しないで持って行ってね」などと優しく声をかけます。カレーセットを渡せなかった学生にも、配り切っていなかったお米や野菜のセットを急遽作り、463人の学生たちにしっかり食料を持って帰ってもらうことができました。

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 片付け後の簡単な反省会では、ボランティアを担当した学生たちから、「人のつながりを実感できて、今日来てくれたみなさんもすごく楽しそうな様子なのが印象的でした」、「私たち大学生のために、こんなにも多くの方が助けてくださっていることに感動しました」、「生理用品を手にした人が『これが一番助かる』と言っていて、ニーズがあったんだと実感しました」などの感想?意見が聞かれました。支援してもらう側、支援する側、両方に充実感が得られる活動になったようです。

 全国のいくつかの大学で、学生に対する食料や日用品の支援活動が行われていますが、こうして地域の団体?大学生協?学生と教職員のボランティアが協働して実施する形式は、地域に根差した本学ならではかも知れません。今回をきっかけに広がった支援の輪を、これからも学生たちの生活のサポートに活かしていきたいと思います。サポートしてくださった地域の皆様、ありがとうございました!また、ボランティアのみなさん、お疲れさまでした!!

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(取材?構成:茨城大学広報室)