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CONTENTS主体性評価について

主体性評価についての茨城大学の考え方

 茨城大学では、学生一人ひとりが主体的に学びに向き合い、振り返りによって学びを深化しながら成長する「学びのプロセス」を大変重視しています。このような考え方に基づき、大学入学者選抜の「面接等を課さない一般選抜」では、?校(中等教育学校後期課程を含む)時代に最も熱?に学びに向き合ったものについて、受験者全員に対して、本人が申告したチェックシートにより主体性評価を行います。主体性評価は、50点満点の段階評価です。


 主体性評価を一般選抜(前期日程?後期日程)に幅広く導入する目的は、主体性をとおした受験者の「振るい落とし」ではなく、高校教育で主体性を育成することが重要であることを、本学からのメッセージとして明確に伝えることです。これにより、高校教育の質的転換が図られれば、大学教育の改革にもつながります。すなわち、主体性評価を点数化することは、いわゆる「マッチング入試」に相当するものだと考えています。本学の主体性評価が、高大接続を推進する一助になることを願っています。


 高等学校学習指導要領(平成30年告示)では、「生きる力」を育むために育成すべき資質?能力を3つの柱(「知識及び技能」、「思考力、判断力、表現力等」、「学びに向かう力、人間性等」)に整理しました。そのうち、「学びに向かう力、人間性等とはそもそも何なのか」という問いに対する本学の答えは、「将来、課題設定力と課題解決能力等を大学で修得するために必要な態度?姿勢」です。本学では、「学びに向かう力、人間性等」は「思考力?判断力?表現力等」と不可分の関係にあるものと考えます。課題を解決するためには、高校段階で身につける「論理的思考力」だけでなく、「批判的思考力」や「創造的思考力」が必要です。大学で「批判的思考力」と「創造的思考力」を本格的に修得するために、高校段階では「学びに向かう力、人間性等」をしっかりと身につけてきてほしい、という具体的メッセージを込めて主体性評価を行います。


 主体性は態度や資質であり見えにくく、客観的に測りにくいのは事実です。その上で、受験者本人が申告したチェックシートを尊重します。本学での主体性評価は、様々な学びの成果(結果)に対して行うのではなく、そのプロセスを評価したいと考えています。その結果、自己申告によるチェックシートを利用することにしました。


 学びの成果ではなくそのプロセスを本学が重視する理由を最後に述べます。本学は高校生に対して、高校生らしく様々な学びに積極的かつ主体的に取り組んでもらいたいと、強く願っています。教科学習だけが学びだとは考えていません。様々な学びに向き合う中で重要なのは、「振り返り」です。この「振り返り」をとおして学びを「深化」することができれば、「成長」につながります。学びに向き合いながら、振り返り、深化、成長のサイクルを数多く積み重ねることによって、主体性を身につけ、自己肯定感を高めることができると考えています。


茨城大学の主体性評価について

 「生きる力」を育むために育成すべき資質?能力の3つの柱のうち、「学びに向かう力、人間性等」について、本学ではすべての受験者に対して、以下のように評価します。



最新の情報については必ず入学者選抜要項又は学生募集要項をご覧ください。